甘やかして、私だけ


*:~



「あー!二度寝失敗だー!」



ばふっと布団を剥がし起き上がる



やっと、将くんがいなくなった布団で寝れると思ったのに!


目が覚めてしまった…




それにしても


「んー!今日は朝から天気だなー」



開けた窓から差し込む白い光を浴び体を伸ばす




「さて!取り合えず…」


夏を感じる日差しに促され支度しようとしたけど。。。



「あれは!!」



振り向いた先にある本棚から覗くものに目を奪われる



おやおや~

私あんな本持ってないぞ~!




なぜか沸いた好奇心に駆られ駆け寄る



たぶん、これは!



「世の男性のしゅつじゅっ…」


噛んだ!!


もとい、必需品!セクシーな雑誌ですかね!?


将くんも詰めが甘いな…


そう思いながらその本を手に取る



「ん?何だこれ…」



表紙には、セクシーな女性じゃなく純白のドレスを着ている女性が載っていて



かの有名な、〇クシィ?


一瞬そう思った私はバカだ・・・



改めて表紙を見る、そこには




”女心を知る~恋の教科書~”



「プッ…」




思わず吹き出してしまう


だって、


将くん、こんなの乙女チックなもの隠し持ってたの?



「ふふっ…想像するだけで笑える…」












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