甘やかして、私だけ

*Ⅱ*

:*:*:*:*:*~~~~~




翌朝




窓から差し込む光に目を覚ました



「うぅ~~~っ」




近くにある時計は9時を回ろうとしていた



休みだしまだ寝る~。



また布団をかぶり直したところで、昨日のことを思い出す



そういえば友子に連絡してないや~心配してるかな?まぁ何もなかったし・・・






「ああああああ!!」



何もなくない!!これっ!どうしよう!!!!



無意識のうちに抱きかかえて寝ていたそれを見た



昨日、チャラ不審者から借りたジャケット!!!



帰ってきた服のまま寝てしまったことも気にせず慌てて飛び起きた




と、ととりあえず洗濯??




でも返せるかわかんないし・・・




人生初めてのシチュエーションに一人あたふたしていた



そんな時、ジャケットのポケットから何かが落ちた




ん?財布?あの人のだよね。




・・・仕方ない…?



んんあ!罪悪感あるけど…





「失礼しま~す」



私は恐る恐るその財布を開いた…




「・・・ミムラショウ?」



”三村将”と名前が書かれている免許証を見つけた



さらに、書かれている住所はかなり離れてる場所だった



ここが地元じゃないんだ・・・




他に連絡先が分かりそうなものを探していると



ん?これあの居酒屋の・・・




パンダがビールを持った独特なキャラクターが書かれている


カードは昨日私たちが行った居酒屋の各テーブルに置いてある


名刺サイズの宣伝カードだった



その裏を見てみると、



「電話番号と…これは、SNSのアドレス?」



さらに、その下には


”もしよければ連絡ください☆”





「けっ。ナンパかよ。」



あの店の女店員にでも渡す気だったのだろう



”☆”なんてつけて、まったくもってチャラい!!



私はこうゆう部類の人間が昔から理由もなくきらいだ






でも、仕方ない連絡してみるか・・・








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