甘やかして、私だけ



「そんな!あかねちゃんはそのままでいいよ!」


「そんなことないよ、、、」




そのままってなんのそのまま?



「あかねちゃんは今のままで充分かわいいからいいの!」


「うっ…暑苦しい…」



ハイテンションで頬ずりをしてきてさすがに本音が漏れる



でもでも!



「将くんに釣り合う女の子になりたいから…」


頑張るんだ!そう言って小さなガッツポーズを見せる





すると、急に



「あかねちゃん…やっぱり今日おかしいよ」


「え?」


「熱でもあるんじゃない?」



そう言って顔を覗き込んでくるのはいいんだけど




「・・・。」



この手は何だろうか、、、。



明らかに私のスカートの下にある将くんの手を見る





「…ちょっと!」



んぐぐっと上に登ってくる手を全力で阻止する




「ちょっとお熱を測ろうかと…」



何言ってんだろうこの人・・・


太ももで熱なんて測れるわけないでしょ!!



これは、さすがに我慢できないな



そう思い、



「ふつうここで測るでしょっ!!」



ごつんと将くんのおでこめがけて頭突きしはいいものの




「…いてッ!」



「痛ぁ~い…」



思わず私の方が大げさに頭をおさえる



石頭すぎるよ…将くん…



「え、大丈夫?」


「大丈夫じゃない…」




思わぬ痛みに涙目になる


将くんが調子に乗って変なことするから・・・



「うぅ……」


「ごめん、ってあかねちゃんが頭突きしてきたんじゃん!」



そうだけど!




「将くんが調子に乗るから!!」


















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