甘やかして、私だけ

*Ⅻ*

*:*~


最近、私より先に帰宅する将くん。


なんと!ご飯を作ってくれていて、それを、二人で食べて……


今日もいつもと変わらずの生活・・・。





ではないよね!!






ジーーーーーーーッ。


「・・・。」



なぜだろう。



じーーーーーーーーっ。



「・・・。」


わからない。




「え…そんな、あかねちゃんに見つめられると照れるんだけど///」



目の前にいる奴の考えていることが・・・。






今日の昼、見かけた男女の”男”は間違えなくこの、将くんだ。



いつも見ている顔だし。そっくりさんだったとしてもわかる。



問題は、……問題は__!!!!



横の女の子はだれーーーーー!?!?


ということだ。。。



すると、


「あかねちゃん、今日ちょっと変だよ…」



寝る前のまったりタイム、

スマホでゲームをしていた将くんが怪訝そうにこちらを見る


そんな私は、片手には冷蔵庫にあった、いつかの缶ビール…


そして、テーブルで頬杖を突き将くんをガン見していたのだが。。。


すると、

「ふぁー。。。」


眠そうにあくびをした将くん



「もう寝るの?」

「うん、ちょっと今日は疲れた…」


そう言って、いつもより早い時間に布団に入った将くん…



「…ただ人の話聞くのも疲れるもんだね・・・」


もぞもぞと布団で半分寝かけた将くんがそう言った


人の話を聞くということは、やっぱり仕事関係の…


もぅ!気になってるなら聞くべきでしょ自分!!


昼から気になってモヤモヤしてることをスッキリさせたい!


けど・・・


今日は疲れてるみたいだし・・・


それに・・・

私は以前将くんの叔母さんと知らずに嫉妬したのを思い出した…



前みたいに勘違いだったら恥ずかしい!!

勘違いじゃないと困るけど!!!



「うーーーん。」


小さなテーブルで頭を抱える



「ん?…あかねちゃん、おやすみ~」


「おやすみ。」



呑気な野郎だ!!



人がこんなにモヤモヤ悩んでいるのに・・・!!




「…スースー」



規則正しい寝息が聞こえ、私は立ち上がり電気を消した時











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