甘やかして、私だけ
**…~
「なんか、あかねちゃんにずっと触ってたらムラムラしてくる…」
「蹴るよ。」
「いや。もう蹴ってる…。」
ったく、真剣にやってくれよ…
お客さんダゾ!!(
将くんの発言なんか、気にならないほどマッサージは気持ちいい…
そんな極楽の中、
「何読んでんのー?」
「んー?」
私は、読んでる雑誌をめくる…
「これから紅葉が綺麗でしょー。どっか行きたいなーって!」
”秋の行楽特集‼”と書かれた女性雑誌の表紙を見せる
「ふーん…。」
「シルバーウィークはすぐそこだよ!ウフフ…」
「・・・。」
連休好きなのは私だけじゃないはず・・・!!
なんだけど…
急に‼
「…いでっ‼」
なに!?急に!!
「肩こりに効くツボで~す。」
嘘だ!!
将くんが背中の一点を押したとたん激痛が走る
「‼…ッ…痛ぁ~い…」
「我慢、我慢!」
なんとも、声が出ない痛みに耐える…
動けないし・・・!!
「将くん!ギブ!無理無理!」
こんな痛いなんて聞いてない!!
マッサージのプロはツボのプロでもあるのを忘れてた…ツボリストめッ!
「うん、もう終わったよ、起き上がってみて。」
「え?…うん。」
ふっと掛かってた力が抜け、将くんが退ける
言われた通りにゆっくり起き上がると
「…おおっ!」
石みたいに硬く重くなっていた肩が軽い!!
血流が良くなたのか体がポカポカする!!
すごい!感激!
すぐ、お礼を言おうと将くんの方を振り向く
「将くん凄いね!ありがとう!って…うわっ‼…」