甘やかして、私だけ


強引に、でも優しく重なった唇…



一瞬にしてぶわわっと赤くなる私の顔を見て、



「…最近、俺の事からかい過ぎだから仕返し…!」



満足そうに、ふっとイタズラに笑った将くん



そんな、笑顔が何だか色っぽかった…


けど・・・!!



「…んっ。…しょっ……くん?」

「・・・。」



急に深まったキスに戸惑いを隠せない、けど…



全然嫌じゃなくて・・・



そのまま、身も心も溶けてしまいそうな将くんのキスに身体を預けていると…



「あかねちゃん、もぅ、体に力入ってないよ?」



息が苦しくなってきて限界を迎えそうになった頃…


そう、私を見てくすっと笑った将くん



言われた通り…体に力入らない。ほんとに頭溶けそう…


ぽーっとする意識の中、将くんを見つめていると



「…ん?…足りなかった?それとも…誘ってる?」


合わさる視線のなか、将くんの発言にギョッとして


私は、るふると首を振る


さ、ささ誘うって!!なわけあるか!


でも、…私の意志とは反対に私の首に顔をうずめる将くん


「……ひぁ‼…」


ちょっと!!



将くんに抑えられてて動けない私は


くすぐったいような感覚に身をよじる



こんな、…もう無理!!心臓が持たない…!


痛いくらいに鳴る音は苦しいくらいで・・・













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