甘やかして、私だけ



「この人が毎晩あかねと極上リラクゼーションしてるってわけね」



「してません!!」



なにその、意味深な言葉・・・!!




すると


「~♪」

「ん。あかねのスマホ」

「もしかしてぇ~」



メールだ、誰から・・・

「…‼」




送り主を見て急いで画面を伏せる



こんな時に!!空気を読め!三村っっ!




「見せなさいよ…」

「な、なんで?…あっ」


友子に気を取られて杏奈に取られた!


「どれどれ、お弁当おいしかったよ~ってラブラブ~」


「ちがくてっ!」




そう、たまたま、自分のお弁当のついでに作っただけで・・・!


これ俺に?とかめっちゃ笑顔で勝手に持って行ったのもアイツだし!





それに・・・


「別に、好きだから一緒に住んでるわけじゃなくて!!」


すこし反抗的になった私に、二人がキョトンとする





「なに・・・?」


「「かわいいーーーー♡」」



”むぎゅっ”



「暑い!離して!」



私汗臭いんでしょ!!!


急に抱き着いてきた二人に戸惑いを隠せないでいると





「母性本能がくすぐられるわっ」

「これを男にやるのは勿体ないのぅ」


杏奈おじいちゃんみたいだから!友子も意味わからん!私今年23の大人!!






「ってことで、返信はしておいたから!」


「え!」


「さっ、仕事、仕事!!」


「ちょっ!友子ッ押さないでっ!」







__嫌な予感しかしない・・・!!












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