甘やかして、私だけ
「あれ?あかねちゃんコーヒー飲むっけ?」
「ん?あ、これ」
三村くんが指さしたのは、私が持っている缶コーヒー
「これはね・・・」
「白村~!!」
三村くんに説明しようと口を開いたとき
久しぶりに聞く声が耳に入った__
その声に振り向くと
「トウマ!久しぶり!」
「おぅ!久しぶり!元気だったか?」
爽快に走ってきた男性…
きちんとスーツを着こなし、クシャと笑う笑顔がよく似合う男こそ、
営業部で成績優秀!そんな尊敬する同期の一人である
「ねぇ、先輩から書類預かって無い?これから営業で使うんだよね…」
「あ!ちょうど、届けにきたとこだった!」
突然の三村くんの登場で遅くなってしまった
申し訳なく、持っていた書類を渡す
「遅くなってごめん。それとこれ…」
良かったら飲んで?そういって、トウマに缶コーヒーを渡した・・・
「おっ、サンキュー」
笑顔で受け取ったトウマに笑顔を返すと
「…あかねちゃん!俺、帰るね…」
「あ!うん!お仕事頑張ってね。。。」
振り向くことなく帰ってゆく三村くん、もちろん返事もない・・・
どうしたんだろう、急にそっけない・・・。
「あら。俺のせいで怒らせちゃった?」
なんか面白がってるトウマ
「え!トウマなんかしたの?」
・・・。
「はぁ~。彼氏さんかわいそっ・・・。」
なにそのため息…
「じゃ、またな」
って手降るけど、
「彼氏じゃないしっ!!\\\」
なんなの!みんなして!!