甘やかして、私だけ



”ぎゅっ”



「へ?」



材料を出して作り始めようとしたとき。。。



「なに?離してよ…」


後ろから抱き着いてきた奴にキレ気味で言う





「今日、会いに行った時にいたやつ・・・だれ?」


私の言葉を気にすることなく、説明して。と不機嫌そうに言ってくる三村くん



今日、会いに来たときって・・・


あぁ!



「トウマのこと?」

「呼ばなくていいから!」


だって、トウマのこと知りたいんでしょ?


「トウマは、会社で数少ない同期で・・・」


「そんなんを、聞きたいんじゃなくて!」


「怒んないでよ!それに、耳元でしゃべんないで!」


なんか、くすぐったいんだもん・・・!!



「で、何が、聞きたいの?」


ハッキリ言いなさいよ!!


「あかねちゃんは、あの男のことどう思ってますか?」

「同僚。同期。」



ってか、なんで拗ねてんの…?


なんだか拗ねているように見える三村くん…



「本当に??過去に…その…深い…その…」

「どうして、そんなにトウマが気になるの??」



疑い深い三村くんが謎

え?なに、ソッチ??





すると、意を決したように


「あかねちゃんが名前で呼んでるから!!」

「呼んでるから?」

「妬いてんの。」


はい?


「一緒に住んでるのに、俺はまだ三村くんだし。」




なるほど・・・!勘違いしているんだね!


「トウマって名前じゃないよ?」


「はい?」


キョトンとした三村くんに説明する・・・






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