甘やかして、私だけ
「当麻っていうの。当麻太一!」
よく、下の名前と間違えられるって本人もいってたな・・・
「え・・・。勘違い?」
「うん。」
「・・・そーいうのは、早く言ってよ!!」
だって、三村くんが変な事ばっかり聞いてくるから・・・
「って、そんなことで、ベットでくるまってたの?」
「うっ…」
「ふふっ」
「笑うなッ!」
だって、赤くなってるのが、
なんかかわいくて・・・
今日、私にしてくれたように、三村くんの頭を撫でる
「撫でないで、子供じゃないんだから!」
「えー子供みたいに拗ねてたじゃん」
「忘れてっ!!」
そう、正面から抱き着かれ、三村くんの表情が見えない
だけど、
「あんまり、かわいい顔、ほかの男に見せるの禁止」
そう、ささやいた言葉はよくわかんないけど・・・
「まだ拗ねてるの?」
いつもの調子に戻らない三村くん
すると
「うん。おれ、子供だから。こんなことしても怒られない!」
私のシャツに忍び込んだ手が背中をたどって・・・
「これ、子供でも許されないよ?」
私は、近くある包丁に手を伸ばす・・・
「…あかねちゃん落ち着いて!!」
「えー?落ち着いてるって」
「ごめんなさーい!!」
そんな声が、私たちが住むワンルームに響いた・・・