甘やかして、私だけ
「どけてっ!!」
んぐぐっ・・・!!
私のお腹に抱き着く三村くんを力一杯押し返す
「あーいい匂い♪」
「嗅ぐな!早く起きなよ!」
「あーもう、朝からムラムラするわー」
「・・・。」
一向にすりすりをやめない三村くん
そして、とんでもない変態発言に完全に引く
「えっ。あかねちゃん?」
急に動かなくなった私を覗き込む
「ねぇ!冗談だから!冗談だからそんなに引かないで!」
「・・・・。」
「俺あかねちゃんに嫌われたら死んじゃう!!」
私は、冷ややかな視線を送り続ける
でも、そんなんじゃない・・・
少し離れた三村くんを振り払い
スッと立ち上がる
「あっ、あかねちゃん!行かないで!」
「三村くんは早く仕事に行きなよ。」
「へ?」
間抜けな顔をしている三村くんを背に掃除を始める
熱を持った顔を隠すように
あんな、セクハラに赤くなるとか私も変態なのかな・・・。
__最近三村くんに触れられたりすると、妙にドキドキする…
「気にしな気にしない!」
今日は念入りに掃除だね!
休日は有効に使わなきゃ!!