甘やかして、私だけ
*:*:*:~~
ご飯も食べ終わって、片付けも終了っと!
キッチンからリビングをのぞいてみる
「・・・。」
ベットにもたれてケータイをいじっている三村くん
さっきからずっとこんな感じ…
話しかけたら、いつも通り返してくれるけど、
でも、なんか元気のない三村くん
「あ!そうだ!プリン食べようっと!」
何があっても、とりあえずプリンだよね!
先ほど貰った、プリンとスプーンを取り出す
いつもは、なんか恥ずかしいから
隠れて食べてるんだけど・・・
「三村くん。」
「ん?」
顔を上げた三村くんの隣に腰を下ろす
「三村くんって甘いもの好き?」
「嫌いじゃないけど…」
「じゃ、あ~ん」
「あ~ん?」
ぱくっと素直に食べてくれたそれは、私の大好きなプリン
仕方ないから、一口だけあげるよ
「甘っ」
プリンを一口食べた三村くんは甘さに少しだけ顔をしかめる
「ふふっ。このプリンを食べるとね、笑顔になるんだよ?」
そう、このプリンは特別なの
私が頻繁に食べないのは、高いってだけじゃなくて
疲れたとき、嫌なことがあったとき、反対にうれしいことがあったときとか時別なときにしか食べないの
「ん~おいしいっ!」
ほっぺが落ちるってこういう時に使うんだな
一口食べてそう思う