甘やかして、私だけ
あ、そうだ!
あることを思いついた私は、
むくっと三村くんの布団から起き上がる
「三村くん、お願いがあるんだけど」
「うん。なに?」
座っている三村くんと目線が同じになる
・・・OKしてくれるかな?
すこし、不安だけど、このままじゃ寝れないし・・・
意を決して口を開く__
「三村くん、ぎゅってして?」
「…へっ」
やっぱダメか・・・
間抜けな顔してる三村くんにそう思い
「やっぱり…いいや!…」
「良くない良くない!!」
ん??
「全然いい、全然いいからっ!いいやとか言わないで!!」
なんで、私、逆にお願いされてるの?
でも、三村くんがいいって言うなら・・・
「本当に?」
「うん。いいよ」
やったぁ・・・!
「おいでっ…あかね」
「うんっ…!」
私は、広げられた、三村くんの腕の中に飛び込む
しっかりとした胸板が私を受け止める
三村くんの背中に手を回し、思う存分、抱き着く
でも・・・
「ねぇ!もっと、ぎゅ~ってして!」
「え…ぎゅー」
「もっと!!」
「っもう!!どうなっても、知らないからね!!」
そうして、数分抱き締め合って・・・・