甘やかして、私だけ
ポンポンっと三村くんの背中を叩く
「ねぇ、もういいよ。離して。」
「え?」
「もう、大丈夫だから」
「えっ?…え??」
なかなか、離してくれない三村くんを軽く押して
「あっ・・・!」
脱出成功!
「私、もう寝るね、明日も仕事だし…」
そう言って自分のベットに向かう
三村くんが帰って来て慰めてくれたおかげでよく眠れそう!!
布団に入ろうとすると
「まって!!俺が、想像してた展開と違うんだけど!」
「想像って?」
「抱き締め合って…そのままキスして……それで……ねぇ?」
最後の方を恥じらって言えないみたいだけど
「三村くん。それ妄想ってやつ。」
「え・・・。」
妄想に私を使わないでよ・・・
「ってことで、ご飯は作ってあるから温めて食べてね?」
「うんっ!ありがとう」
「おやすみなさい」
「おやすみっ」
ほんとに切り替えが早いな、三村くんは!
聞こえた声に安心して、私は、眠りにつく・・・。
”パシャ”
「これ、待ち受けにしよっ♪バレたら殺されそうだけど…」
そんな声ももちろん聞こえてはいない・・・・