甘やかして、私だけ
*change*
*Ⅶ*
*:*:*~~
次の日_
ごくごく普通に、起きて
ごくごく普通に、支度して
ごくごく普通に、お弁当を作って…
「はっ!ななんと!」
私のより少し大きめのお弁当箱に、
自分がつめようとしたものに驚く
「卵焼きがハート形になってる!!」
なんで・・・!!!
自分で作っているんだから自分しかいないか。
私、今日、起きてからなんだかおかしい・・・
ふと、昨日のことを思い出す
三村くん私のことあかねって呼んでたな・・・
「あわわ!やめやめ!!」
ぼわっと熱くなった顔を抑える
「私、なんで…あんなこと言っちゃったんだろう」
昨日自分から抱き締めてって言ったくせに、超恥ずかしいんですけど!!
でも、なんなんだろう、こう、
心が温かくなる感じ・・・
「あーもう!」
なんだか、よく、わからない感情と共に、お弁当に蓋をした__
:*~
「えーーー。最悪…」
本当に今日は不幸な日だ…
まだ出勤前だよ?先が思いやられる…
「もー…気に入ってたのにぃ」
そう言って、手に持っているハートモチーフのネックレスを見る
「どーしたの?」
「壊れた…」
そう言ってどこからか現れた三村くんにそれを見せる
「あらら。こりゃ大胆に…」
いや!急にだよ?つけようとしたらブチって!!
「ショック…」
朝から悲しい気持ちになり言葉もあまり出ない
「これいつも付けてるもんね、でも、ネックレスが切れるって”運命の節目”ってことらしいよ!」
テレビで見たとか言ってる三村くん
「運命の節目ねー」
「ほらほら落ち込まない、遅刻しちゃうよ?」
軽く頭を撫でられ、時計を見る
「本当だ!行ってきます!」
「行ってらっしゃい!気を付けてね~」
軽く返事をし、なぜか、ちょっと回復してる気分と共に会社に向かった・・・