子ブタの恋
「あのなぁ」


正太郎はため息をついて私を見た。


「同情?何言ってんだ、お前。・・・一応、告白だったんだけど」


正太郎のちょっと照れくさそうな顔を見て


私の顔は茹でタコみたいに真っ赤になった。


「早く気づけ、バーカ」


「・・・私なんかでいいの?」


「好きなんだから、仕方ないだろ」



――――



子ブタだって恋をする。




子ブタにだって春はくる。





おわり
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop