冷徹上司と同居中
私はふらつきながらも、スマホを取りに行く。

ソファのある部屋へ戻ると、結城さんが「ここに座りなさい」と言わんばかりに足の足の間をポンポンたたいた。

私はそこに座り、電話にでる。

「…もしもし?ハル?どうしたの?」

電話の相手は、大学生の弟だった。

「うん…うん…………え?…うん……ひゃっ」

電話中なのに、結城さんが後ろから私の耳や首筋をせめる。

『お姉ちゃん?どしたの????』

「なんでも…ないよ…!」

耳をカリッと噛んだり、首筋を舌ではったり…

「んっ…そっか…わかっ……た……ぁ…」

『ほんとどうしたの?風邪?』

心配してくれる弟に適当な理由をつけて、電話を切ってしまった。

「もう!電話中にやめてくださいっ…!」

「ごめんごめん、可愛くてつい」

「今日はもう辞めるよ。反省反省。」
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