冷徹上司と同居中
男の下心見え見えの誘いに、なんの迷いもなくのる雨宮。

「おい、帰るぞ雨宮」

そう呼びかけると、男が驚いた顔をしている。

「はぁい…」

男は素直に雨宮を俺引き渡した。

男の横を過ぎ去るとき、

「2度目はないからな」

と告げた。


雨宮をおんぶする。

「しっかりしろ。落ちるぞ」

「ふぁーい。結城さんかっこいい~」

「静かにしてろ」

雨宮を黙らせ、家へ帰る。

玄関につくと、雨宮の靴を脱がせ、ベッドに座らせた。

「ちゃんと着替えろよ」

そう言って部屋をでようとした時。

俺の袖を雨宮がひっぱった。
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