冷徹上司と同居中
と言う事は、あれは夢ではなかった…?

「実は…結城さんと私がシャワールームであんな事やこんな事をしている夢を見たのですが…もしかして、夢じゃ…ない???」

「かすかに記憶はあるようだな…本当に申し訳なかった」

申し訳なさそうな顔をする結城さん。

本当にしてしまった。

驚いたけど、嬉しさもあった。

「大丈夫です。どっちかが無理やり…とかじゃないですよね?」

「それはもちろん!同意の上だった。でも、あの時の雨宮は酔っていたから…」

「それならいいんです。それに驚いたけど、ちょっと嬉しい…だなんて思っちゃいました」

えへへ…と笑って誤魔化す私。

「夢じゃなかったんですね…」

夢の内容はほとんど覚えている。

でもこれは夢じゃなくて現実だった。

そう自覚すると、顔が熱くなった。

「顔が赤い…どうした…?」
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