冷徹上司と同居中
「全部覚えてるんです。お風呂でした事」

「あれが現実だったって考えると、嬉しさと恥ずかしさが一気にこみ上げてきて…」

あっ…思ってる事、正直に伝えすぎちゃった…

これじゃあまるで変態だよね。

「すみま──」

「俺の聞き間違いでなければ、嬉しいと言ったか…?」

「そのっ…はい…気持ち悪いですよね…すみません…」

なんて事をいってしまったのだろうと後悔する。

「気持ち悪くなんかない。むしろ嬉しい」

結城さんのその言葉は予想外だった。

キョトンとしている私を見つめて、結城さんは続ける。

「多分俺…雨宮の事が好きなんだ」

「飲み会で雨宮が男にベタベタされてるの嫌だって思ったし、ホテルに誘われて承諾する雨宮に腹がたった。寝顔可愛いと思うし、一緒にいると理性が崩壊しそうになる。」

顔を赤くして、苦しそうに話す結城さん。
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