冷徹上司と同居中
櫻井さんの舌が私の舌と絡み合う。

必死に抵抗しても、男の人の力には勝てない。

「っはぁ!!…はぁ…はぁ…」

私を見つめる櫻井さんから目をそらす。

「はなして…ください………こんな人だなんて…思ってなかったです…!」

「俺だって男だ。女が顔を赤らめて息を荒くしているのを見て興奮しないわけ無いだろ」

恥ずかしくて顔が熱い。

ゆっくり櫻井さんを見ると、少し赤い顔で私見つめている。

しばらくすると、櫻井さんは私から離れた。

「俺でよかったな。他の男だったら絶対最後までやってたぞ。」

「……………」

「…はぁ………俺の部屋を貸してやる」

「…え?」

「この家は広い。使ってない部屋もあるから、好きな所を使え。家賃は俺が全て払うから心配するな。」

「でも…」
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