私の失恋の行き着く先は…No.4
「入社したばかりの部下を好きになるとか、有り得ないって思って、気持ちに気づかないフリをしてた。それに振られて気まずくなるのは嫌だったし」
「へ!?」
課長の眼差しが熱い。
恥ずかしさでいっぱいいっぱいなのに、目を逸らすことは出来ない。
「遠慮も我慢も、しないことにした。俺は北原さんを好きだよ。もう、ずっと、ね」
信じられない。
長年片思いしていた人が私のことを好きだなんて。
私は諦めなくてもいいの?
忘れなくてもいいの?
これからも、ずっと、ずーっと、好きでいていいの?
意気地がなくて、勇気が出なくて、ずっと言えなかった想いが、今この瞬間溢れ出てきた。