私の失恋の行き着く先は…No.4
私の失恋の行き着く先は…
「私、ずっと鈴森課長を好きでした。でも、忘れられない人がいるって知って、諦めなきゃ、忘れなきゃって思って…。怖かったんです。もし告白して振られたら、今の関係が崩れちゃうって思って…。鈴森課長、モテるし…」
涙が次々に流れてくる。
途切れ途切れの告白はちゃんと伝わったかな?
課長は私の涙を手で拭ってくれる。
「同じ気持ちだったんだ、ね?」
課長は照れくさそうに笑っている。
「そうです、ね。良かった、です。想いが通じて」
なんとか涙は止まったものの、緊張感で言葉が途切れ途切れになってしまう。
すると突然、課長は私の両肩に手を置いて「はぁー」と大きく息を吐いた。
「課長?どうしたんですか?」
「遠慮も我慢もしないって言ったけど。あぁ、今、気持ち確認したばかりだし。でもなぁ」