私の失恋の行き着く先は…No.4


ドアの前で立ち止まる。

無言の最終確認なのだろう。

課長に大事に想われて、私は本当に幸せだ。

課長が私を見下ろす。

私も課長を見上げると、微笑んだ。

繋がれた手に力が込められた。

部屋に入り、ドアが閉まった途端に強く抱き締められて、たくさんの優しいキスが降ってきた。

「梢、好きだ」

課長に初めて名前で呼ばれた。

もう一度耳元で囁かれると、身体がビクンと跳ねた。

課長は私をお姫様抱っこして、部屋の奥へと入っていく。

ゆっくりとベッドに降ろされて組み敷かれた。

「柊さん、好きです」

課長は不意をつかれ、顔を赤く染めている。

「柊さん、好き」

「もう、黙って」

色気たっぷりに耳元で囁かれると、私は課長の言いなりだ。

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