私の失恋の行き着く先は…No.4
「他の男に奪われたらどうするんですかって、発破かけといた」
「なに、それ?」
「北原は鈍感だから、押して押しまくらないとダメだって。それに、他部署の連中が北原を紹介しろって煩く言われて大変だったんだからな。まぁ、全部課長が断ってたけど」
「いやいや、有り得ない」
「やっぱり無自覚だ。こりゃ、課長も心配だな」
仙道くんは肩を竦めて去っていった。
なにを心配することがあるって言うの?
私は課長のことのほうが心配だ。
だって、課長はモテるし。
それは今に始まったことじゃないけど。
考えていても仕方がない。
仕事しよう。
そう思ってパソコンを凝視した時だった。