私の失恋の行き着く先は…No.4
ぐるぐると考えてみても、なにも思い当たる節がない。
どうしよう!?
気づかないうちに、なにかとんでもないことしたんだろうか!?
「北原さん」
ひーっ!
やっぱり私!?
どうしよう!?
クビなのか!?
頭の中で最悪のシナリオが浮かんでくる。
すると突然田中部長の話を遮るように、鈴森課長が口を開いた。
「田中部長、申し訳ありませんが、営業部のみなさんには諦めるように説得してください」
どうも話が見えないけど、みんな仕事の手を止めて、このやり取りを見守っている。
「何度説得してもダメなんだよな。どうしたもんかな?」
「とにかくダメなものはダメです」