私の失恋の行き着く先は…No.4
「私、明日からどんな顔して会社行けばいいんですか~」
ぐずぐず泣く私の頭を優しく撫でる課長。
「普通の顔してって、梢には無理かな?」
「無理ですよ!」
あの後、私は全然仕事にならなかった。
対して、課長は平然と仕事してたけど。
「じゃあ、仕事辞める?」
どんな発想でそうなるのか。
「なんで…?」
「それとも続ける?」
「へ!?」
「どちらにしても、俺と結婚することには変わりないけどな」
「け、け、結婚!?」
「梢、俺と結婚してくれる?」
そんなの、そんなの、答えは決まってる。
「はい!勿論!」
課長に飛び付くと、逞しい腕で強く抱き締めてくれた。
【終】