私の失恋の行き着く先は…No.4
見合いは突然に
失恋してから、1週間が経った。
「今夜、暇?暇よね?晩御飯食べに行こう」
朝イチで蓉子さんに捕まり、半ば強制的に約束させられた。
勿論暇な私は断る理由もなく、承諾した。
定時で仕事が終わった私をこれまた待ち構えるように蓉子さんに捕まり、なぜかセレクトショップに連れていかれ、上質なワンピースに着替えさせられた。
同時にヘアセットとメイクも施され、車に押し込められた。
「蓉子さん、これは一体なんなんですか?」
私は途中で何度も抗議したけど、蓉子さんは完全に黙ったままで、なにも教えてくれない。
「さぁ!晩御飯よ!」
車が停止して蓉子さんの後を付いていく。
会社から歩いて数分の高級ホテル。
しかも上階にある日本料理のお店に入っていく。