エリート上司の甘く危険な独占欲
序章
ランチタイムのカフェはにぎやかだ。
午前中、研修の講師として支社に出向いていた川村(かわむら)華奈(かな)は、いつものメンバーとのランチに間に合わず、一人で窓際のカウンター席に座ってサンドイッチを食べていた。
その背後のテーブル席では、華奈と同じくインテリア雑貨の輸入販売会社・株式会社フィーカに勤める女子社員たちが、恋愛話で大いに盛り上がっている。
「松浦(まつうら)さんが一之瀬(いちのせ)部長に告白したんだって!」
声の主は総務部の女性だ。
「えー、マジで? どうなったの?」
そう言った女性も同じく総務部所属である。
「それがなんと! 振られたんだよ!」
「嘘ぉ! 『来る者拒まず、去る者追わず』って噂の一之瀬部長に?」
「あれだけの超絶イケメンなら選びたい放題でしょ。松浦さんは真面目そうだし、付き合ったら重そうだから振ったんじゃない?」
午前中、研修の講師として支社に出向いていた川村(かわむら)華奈(かな)は、いつものメンバーとのランチに間に合わず、一人で窓際のカウンター席に座ってサンドイッチを食べていた。
その背後のテーブル席では、華奈と同じくインテリア雑貨の輸入販売会社・株式会社フィーカに勤める女子社員たちが、恋愛話で大いに盛り上がっている。
「松浦(まつうら)さんが一之瀬(いちのせ)部長に告白したんだって!」
声の主は総務部の女性だ。
「えー、マジで? どうなったの?」
そう言った女性も同じく総務部所属である。
「それがなんと! 振られたんだよ!」
「嘘ぉ! 『来る者拒まず、去る者追わず』って噂の一之瀬部長に?」
「あれだけの超絶イケメンなら選びたい放題でしょ。松浦さんは真面目そうだし、付き合ったら重そうだから振ったんじゃない?」
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