エリート上司の甘く危険な独占欲
 元々そうだったのか、そうなったのかはわからないが、華奈の自意識過剰だったらしい。華奈は顔をしかめた。

「ごめん」
「それはそうと、連絡先変わった?」
「あ、実は」

 華奈はカナダに留学する前に携帯を変えたことを思い出した。

「それじゃ、とりあえずLINE教えて」
「あ、うん」

 華奈はスマートフォンを取り出して連絡先を交換した。

「これでいつでも連絡できるね。それじゃ、また。会えて楽しかったよ」

 健太が手を振って歩き出し、華奈もオフィスに戻った。 
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