エリート上司の甘く危険な独占欲
(麻衣ちゃんってストレートに訊きすぎ)
華奈は膝に顎をうずめながら、誰にも言えずに心にわだかまっていた想いを声に出す。
「……好き、だよ」
「じゃ、私からのお願いです。颯真くんにそう言ってあげてください」
華奈はガバッと顔を上げた。
「いくら麻衣ちゃんのお願いでも、それはできない。颯真さんは望んでないんだから」
麻衣は小さく首を横に振った。
「颯真くんって、見た通りイケメンで誰にでも分け隔てなく優しいから、誤解されやすいんです。だから、軽々しく『好きだ』とか口にしないようにしてるようですよ。以前、売り場のコーディネートがよかったから、『これいいな。こういうの好きですよ』って言ったら、そのショップの女性店長に都合のいいように解釈されて彼女面されて、最後はしつこくつきまとわれて、大変だったこともあるみたいです」
颯真には超絶イケメンならではの事情があったようだ。それがわかったところで、彼が華奈を好きだとは限らない。なにしろ『忘れてくれるのなら、その方がいい』と言われているのだから。
麻衣はぷっと頬を膨らませた。
華奈は膝に顎をうずめながら、誰にも言えずに心にわだかまっていた想いを声に出す。
「……好き、だよ」
「じゃ、私からのお願いです。颯真くんにそう言ってあげてください」
華奈はガバッと顔を上げた。
「いくら麻衣ちゃんのお願いでも、それはできない。颯真さんは望んでないんだから」
麻衣は小さく首を横に振った。
「颯真くんって、見た通りイケメンで誰にでも分け隔てなく優しいから、誤解されやすいんです。だから、軽々しく『好きだ』とか口にしないようにしてるようですよ。以前、売り場のコーディネートがよかったから、『これいいな。こういうの好きですよ』って言ったら、そのショップの女性店長に都合のいいように解釈されて彼女面されて、最後はしつこくつきまとわれて、大変だったこともあるみたいです」
颯真には超絶イケメンならではの事情があったようだ。それがわかったところで、彼が華奈を好きだとは限らない。なにしろ『忘れてくれるのなら、その方がいい』と言われているのだから。
麻衣はぷっと頬を膨らませた。