口づけは秘蜜の味
「なんだ、コレは…」
ひらりと彼が出したのは先ほど置いてきた諭吉さんで…
「いえ、あの…そのお部屋代にでもと…」
神上さんは全く不機嫌を隠さずに、最高潮に不機嫌な顔で私を見た
「何?イヤだったのな?オレに抱かれんの」
「違、違いますむしろ幸せでって…あ、いえ…」
「だよな?あんなに啼いてたし…」
そ、そんな恥ずかしいことを大きな声で言わないでください…
「やめてください…」
「オレ、君を胸にだいて…すごく幸せな眠りについてたのに、起きたら居ないし、金は置いてあるし…あーもーわかんねぇ」
神上さんはガバッと立ち上がって私を抱き締めた
「とにかく無事で良かった…」
「ごめんなさい…そんなつもりなくて…でも…さすがにもう二人きりで会えません」
「な、んで?」
神上さんはスッと身体の動きを止めて私を見る
「…嘘、最後までついてください…夢だと思っていたいから…でも騙されたまま日陰の女になる気はありませんから」
(好きだけどさようならです)
婚約者さんと、お幸せに神上さん…
「日陰?え?」
身体を離した神上さんが……首を傾げて訝しげにこちらを見た
だから…意を決して話す……
「婚約者さんとどうか早く仲直りして…幸せになってください」
顔を見たら…きっと泣いてしまうから…下を向いて告げた
ひらりと彼が出したのは先ほど置いてきた諭吉さんで…
「いえ、あの…そのお部屋代にでもと…」
神上さんは全く不機嫌を隠さずに、最高潮に不機嫌な顔で私を見た
「何?イヤだったのな?オレに抱かれんの」
「違、違いますむしろ幸せでって…あ、いえ…」
「だよな?あんなに啼いてたし…」
そ、そんな恥ずかしいことを大きな声で言わないでください…
「やめてください…」
「オレ、君を胸にだいて…すごく幸せな眠りについてたのに、起きたら居ないし、金は置いてあるし…あーもーわかんねぇ」
神上さんはガバッと立ち上がって私を抱き締めた
「とにかく無事で良かった…」
「ごめんなさい…そんなつもりなくて…でも…さすがにもう二人きりで会えません」
「な、んで?」
神上さんはスッと身体の動きを止めて私を見る
「…嘘、最後までついてください…夢だと思っていたいから…でも騙されたまま日陰の女になる気はありませんから」
(好きだけどさようならです)
婚約者さんと、お幸せに神上さん…
「日陰?え?」
身体を離した神上さんが……首を傾げて訝しげにこちらを見た
だから…意を決して話す……
「婚約者さんとどうか早く仲直りして…幸せになってください」
顔を見たら…きっと泣いてしまうから…下を向いて告げた