永遠の恋を君に
ベッドに入ると疲れからかすぐに眠気が襲ってくる。
まどろむ意識の中で、沙夜香は夢を見た。

『さやちゃん。お誕生日おめでとう。』
『ありがとう!』

(私が小さかった頃の記憶…?)

昔入院していた病室の中で、まだ小さかった沙夜香は花束をもらっていた。

あれは誰?
顔が暗くてよく見えない。
見えるのは、茶色の髪…?
私をさやちゃんと呼ぶ男の子は、私よりも遥かに年上のようだ。

『大好きだよ。さやちゃん。』
『さやも!さやも大好き!』
『早く良くなってね。大きくなったら結婚しようね。』
『うん!良くなる!』

周りの看護師やメイド達の顔ははっきり見える。皆微笑ましい様子で笑ってる。
私にもこんな時期があったんだ。

でも…誰なの?
彼は、今どこで何をしている?
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