永遠の恋を君に
「…帰るね。また明日。」
沙夜香の涙を見て瑠璃子は何も言わずに帰っていった。そういう気遣いが沙夜香には嬉しかった。
瑠璃子が帰った後、すぐに誉の部屋に行った。
「もう歩いて大丈夫?」
扉の先に立っていた沙夜香をみて誉は驚いた様子だったが、部屋の中へ招き入れた。
「うん。おかげさまで、すっかり元気になった。」
それでね…と話を続ける沙夜香に誉はソファに座るよう促した。
「で、どうかした?」
貰ったブランケットを掛けながら、沙夜香は誉の目を見ていった。
「私のメモ見てたでしょう?これじゃいつまでたっても分からないままだって言ってた。誰だか知っているんでしょう?」
誉は静かに目を伏せる。
起きてたんだ、と誉は苦笑いを浮かべた。
「教えてよ!」
沙夜香は俯いたままだった誉に怒鳴った。
「俺が本当の事を言ったら…沙夜香ちゃんはどうするの?」
「…っ!会いに行くに決まってるじゃない!」
目を伏せたまま静かに尋ねた誉は、沙夜香の返事を待って顔をあげ、沙夜香の目の前まで歩いて行った。
沙夜香の涙を見て瑠璃子は何も言わずに帰っていった。そういう気遣いが沙夜香には嬉しかった。
瑠璃子が帰った後、すぐに誉の部屋に行った。
「もう歩いて大丈夫?」
扉の先に立っていた沙夜香をみて誉は驚いた様子だったが、部屋の中へ招き入れた。
「うん。おかげさまで、すっかり元気になった。」
それでね…と話を続ける沙夜香に誉はソファに座るよう促した。
「で、どうかした?」
貰ったブランケットを掛けながら、沙夜香は誉の目を見ていった。
「私のメモ見てたでしょう?これじゃいつまでたっても分からないままだって言ってた。誰だか知っているんでしょう?」
誉は静かに目を伏せる。
起きてたんだ、と誉は苦笑いを浮かべた。
「教えてよ!」
沙夜香は俯いたままだった誉に怒鳴った。
「俺が本当の事を言ったら…沙夜香ちゃんはどうするの?」
「…っ!会いに行くに決まってるじゃない!」
目を伏せたまま静かに尋ねた誉は、沙夜香の返事を待って顔をあげ、沙夜香の目の前まで歩いて行った。