永遠の恋を君に
「さやちゃん、1輪の白い薔薇の花には特別な意味があるんだ。」
俺はベットに座っていた彼女にそう笑いかけた。
「はなことば…?」
「あなたしか、いない。」
んー?と彼女は首を捻っていた。
「ちょっと難しかったかな?」
俺は笑いながら彼女に目線を合わせた。
「大好きだよ。さやちゃん。」
「さやも!さやも大好き!」
「早く良くなってね。大きくなったら結婚しようね。」
「うん!良くなる!」
よしっ、と頭を撫でてふと顔をあげると俺の父さんも母さんも。彼女の父親も、看護師さんも、みんな笑ってた。
少し俺は照れくさかった。
それから月日は流れて、俺が退院する日になった。彼女は少し寂しそうな顔をして、でも笑って俺に挨拶をした。
「なおきさん、退院おめでとうございます。」
堅苦しい挨拶を少し投げやりに言ってから、彼女は俺の耳元で囁いた。
「なおきお兄ちゃん、これあげる。」
彼女が差し出したのは小さな薔薇の付いたペンダントだった。
「お勉強の先生に、はなことばのこと、おしえてもらったの。あたし、すっごくうれしかったから、お返事しなくちゃと思って頑張って作ったの。」
少し不格好なそのペンダントをポケットにしまって、彼女に手を振った。
「ありがとう。ずっと大切にするね。」
彼女は嬉しそうに笑った。
「じゃあ、またね。さやちゃん。」
「さようなら、なおきさん。」
彼女が俺の名前を呼んだのはこれが最後だった。
俺はベットに座っていた彼女にそう笑いかけた。
「はなことば…?」
「あなたしか、いない。」
んー?と彼女は首を捻っていた。
「ちょっと難しかったかな?」
俺は笑いながら彼女に目線を合わせた。
「大好きだよ。さやちゃん。」
「さやも!さやも大好き!」
「早く良くなってね。大きくなったら結婚しようね。」
「うん!良くなる!」
よしっ、と頭を撫でてふと顔をあげると俺の父さんも母さんも。彼女の父親も、看護師さんも、みんな笑ってた。
少し俺は照れくさかった。
それから月日は流れて、俺が退院する日になった。彼女は少し寂しそうな顔をして、でも笑って俺に挨拶をした。
「なおきさん、退院おめでとうございます。」
堅苦しい挨拶を少し投げやりに言ってから、彼女は俺の耳元で囁いた。
「なおきお兄ちゃん、これあげる。」
彼女が差し出したのは小さな薔薇の付いたペンダントだった。
「お勉強の先生に、はなことばのこと、おしえてもらったの。あたし、すっごくうれしかったから、お返事しなくちゃと思って頑張って作ったの。」
少し不格好なそのペンダントをポケットにしまって、彼女に手を振った。
「ありがとう。ずっと大切にするね。」
彼女は嬉しそうに笑った。
「じゃあ、またね。さやちゃん。」
「さようなら、なおきさん。」
彼女が俺の名前を呼んだのはこれが最後だった。