永遠の恋を君に
14.繋がる過去
学園から帰ってきた沙夜香は、倒れ込むようにベットに入った。
「沙夜香ちゃん、夕食は?」
部屋に入りながら尋ねた誉に沙夜香は寝返りを打ちながら答えた。
「いらない。」
「沙夜香ちゃん。直樹の事よりも、まずは自分の体調を整えないと。」
「…。」
「直樹の事なんか忘れてしまったら?多分あいつは帰ってこないよ。」
そう言われてから、どんな行動をしたのか全く覚えていない。ただ、気付いたら誉を閉め出していた自分がいて、そして不安になった。
小さい時からそうだった。自分勝手に行動して、周りを巻き込んで、皆に嫌われていく。
誰1人、沙夜香に親切にしてくれる人はいなかった。
専属を持った時は仲良くしたい、なんて簡単に出来ることじゃなかった。
自分に親切にしてくれるのは、“時枝”の肩書きばかり。“自分”の為じゃない。
全て偽りの優しさだったのだ。
「沙夜香ちゃん、夕食は?」
部屋に入りながら尋ねた誉に沙夜香は寝返りを打ちながら答えた。
「いらない。」
「沙夜香ちゃん。直樹の事よりも、まずは自分の体調を整えないと。」
「…。」
「直樹の事なんか忘れてしまったら?多分あいつは帰ってこないよ。」
そう言われてから、どんな行動をしたのか全く覚えていない。ただ、気付いたら誉を閉め出していた自分がいて、そして不安になった。
小さい時からそうだった。自分勝手に行動して、周りを巻き込んで、皆に嫌われていく。
誰1人、沙夜香に親切にしてくれる人はいなかった。
専属を持った時は仲良くしたい、なんて簡単に出来ることじゃなかった。
自分に親切にしてくれるのは、“時枝”の肩書きばかり。“自分”の為じゃない。
全て偽りの優しさだったのだ。