永遠の恋を君に
2.追憶の中で
「直樹さんも、もっと楽にしてください。」
不意に呼ばれた懐かしい名前に、俺はつい笑ってしまった。
誉も少し驚いてるみたいだった。
変わらない。12年前と、なにひとつ。
少し嬉しくて、沙夜香の大好きだったローズの紅茶を入れた。
沙夜香は何も気付いていない。
嬉しそうに俺の淹れた紅茶を飲みながら、ただ質問を重ねていく。
俺だと気づいて欲しかった自分がいて、気付いたらどうなるのかを知って、避けている自分がいる。
そうだ。彼女の為には気付かせてはいけない。このままずっとそばにいれるのなら、それ以上に何も望まない。
そんな矢先だった。
不意に呼ばれた懐かしい名前に、俺はつい笑ってしまった。
誉も少し驚いてるみたいだった。
変わらない。12年前と、なにひとつ。
少し嬉しくて、沙夜香の大好きだったローズの紅茶を入れた。
沙夜香は何も気付いていない。
嬉しそうに俺の淹れた紅茶を飲みながら、ただ質問を重ねていく。
俺だと気づいて欲しかった自分がいて、気付いたらどうなるのかを知って、避けている自分がいる。
そうだ。彼女の為には気付かせてはいけない。このままずっとそばにいれるのなら、それ以上に何も望まない。
そんな矢先だった。