永遠の恋を君に
「榊原家のお嬢様と結婚するんでしょう?」
「きっぱり断って参りました。あの話は事業を拡大する為に父が無断で決めたことです。」
そう言って直樹は眼鏡を外した。
「さやちゃん、俺と結婚して?」
顔が当たりそうになりそうになる距離まで近づけられて、沙夜香は顔を真っ赤にして答えた。
「いいよ、なおきお兄ちゃ…」
言い終わる前に唇が塞がれた。蕩けそうになる深いキスに身体の力が抜けていく。
沙夜香は直樹の袖を掴んで身体を支える。それに気づいた直樹は沙夜香を抱きしめて顔を離した。
「約束だから、もう忘れないで。」
「絶対に忘れない。」
そう言った直樹の目には涙が浮かんでいた。
「本当は今日もここへ来るのは怖かった。さやちゃんが危険な目に合っているのに、俺は今回も助けに行けなかった。」
頬を伝う涙を拭ってから、また言葉を続けた。
「前もそうだった。久我直樹だから助けに行けなくて、俺は記憶から消された。さやちゃんを守るために執事になったのに、俺は…。だから今日も忘れられてると思ったから。」
直樹が静かに紡ぐ言葉に沙夜香は首を振った。
「なおきお兄ちゃんは一番に助けに来てくれたよ。真っ暗な夢でなおきお兄ちゃんの声が聞こえた。白い薔薇をくれたの。」
「きっぱり断って参りました。あの話は事業を拡大する為に父が無断で決めたことです。」
そう言って直樹は眼鏡を外した。
「さやちゃん、俺と結婚して?」
顔が当たりそうになりそうになる距離まで近づけられて、沙夜香は顔を真っ赤にして答えた。
「いいよ、なおきお兄ちゃ…」
言い終わる前に唇が塞がれた。蕩けそうになる深いキスに身体の力が抜けていく。
沙夜香は直樹の袖を掴んで身体を支える。それに気づいた直樹は沙夜香を抱きしめて顔を離した。
「約束だから、もう忘れないで。」
「絶対に忘れない。」
そう言った直樹の目には涙が浮かんでいた。
「本当は今日もここへ来るのは怖かった。さやちゃんが危険な目に合っているのに、俺は今回も助けに行けなかった。」
頬を伝う涙を拭ってから、また言葉を続けた。
「前もそうだった。久我直樹だから助けに行けなくて、俺は記憶から消された。さやちゃんを守るために執事になったのに、俺は…。だから今日も忘れられてると思ったから。」
直樹が静かに紡ぐ言葉に沙夜香は首を振った。
「なおきお兄ちゃんは一番に助けに来てくれたよ。真っ暗な夢でなおきお兄ちゃんの声が聞こえた。白い薔薇をくれたの。」