私も彼に愛されたい!

君の大切さ



ひかるside

峻くんと離れて一週間が経ちました。


「ひかる、おはよう。」
「あ…朱莉おはよう」

朱莉の隣には春くん。
二人の手は繋がれてて…


それを見るたびに胸が苦しくなる。
峻くんに会いたい。
隣に行きたい。
触れたい。


「ひかる…痩せたね。」

「そう…かな?ダイエットしたい気持ちが強かったのかな!」

えへへと笑ってみせる。

峻くんと別れてから食も細くなり、
毎日が詰まらなくなる。

すれ違うカップルを見れば、
幸せだった頃の自分を思い出し、

その度に峻くんが今でも好きなんだと
大切なんだと痛いほど実感する。

だけど…



「ひかる、おはよ!」

この人さえいなければ、今も峻くんの隣にいられたのだろうか。

「…九条くん…おはよう。」

九条くんを見るなり、
睨みつける朱莉。
春くんは拳をギュッとしていた。

私が九条くんと付き合ったこと。
二人は知ってるけどその理由は知らない。

好きになったの。そう伝えた。


好きでもないのに。
私は峻くんが好きなのに…




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