私も彼に愛されたい!
放課後、私は日直だったため職員室に向かっていた。
その途中。
前方から見覚えのある姿が歩いてくる。
分からないわけない。
大好きな人だもん。
峻くん…
「…ひかる…」
久しぶりに近くで見る峻くん。
峻くん痩せた…?
「元気だったか?」
「あ…うん…」
峻くんも知ってるんだよね。
九条くんと付き合ってること。
「あのさ、俺…」
峻くんが何かを言おうとした時。
「何してんだよひかる」
後ろからそう聞こえて振り返ると、
「九条…くん…」
そこには九条くんがいた。
「教室行っていねぇと思ったら、元カレと喋ってんのかよ。こっち来い!!!」
思いっきり引っ張られる。
「いたっ…」
峻くんが何かを言っていたけど、九条くんがそのまま歩き出し私は引っ張られたまま校舎を出た。
もう帰れない。
峻くんの隣には私はもう帰れない。