私も彼に愛されたい!
「あいつに何言われたんだ?」
「それは…」
教えてもいいのかな。
「ひかる。」
峻くんの優しい声を聞くと言わずにはいられない。
「脅されたの。」
「は?」
「写真見せてきて…薬やってる人の写真で、その写真の人は峻くんじゃなかったけど、峻くんに似せた人で…俺と付き合わないなら写真を校長に見せて峻くんだって言うって。」
峻くんを見ると、
その顔は不機嫌マックスで…
「なんで教えてくれなかったんだよ」
「峻くんに言っても校長に言うって言われたから!守りたかったの峻くんのこと。」
「俺は、学校にいられなくなるより、お前と別れる方が辛いんだよ」
え…?
私逆のこと考えてた。
でもそれって、峻くんにとっては辛かったの…?
「どれだけお前が大切か。
ちゃんと分かってる?」
お、怒ってる…
「ごめんなさい。」
「謝らなくていい。
その代わり、ちゃんと知って。
俺がどれだけ、ひかるを想ってるのか。」
そう言って、
峻くんが私に、優しい優しいキスをする。
まるで、
宝物を扱うように優しく…