私も彼に愛されたい!




朱莉に粘ってみると宣言してから1週間。

12月20日。


「で?誘われたの?」

「全く…誘われる気配もない!
もうすっかりクリスマス仕様だね〜とかクリスマスの話題振っても、『そうだな』で終わっちゃう!」

もしかして峻くん私と過ごしたくないのかな…?



それとも…


「他に女か…?」


私が言おうとしていたことを察したかのように朱莉が呟く。

「え゛!」
「冗談よ。流川に限ってそんなことするわけないじゃない。流川は、ひかるで出来てるようなもんなんだから」

だといいけど…
ここまで誘われないと不安にもなるわけで…



「やっぱ、ひかるから誘うしかないわね。」





それしかないみたい。




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