私も彼に愛されたい!



「ひかる帰ろ。」

放課後、峻くんが私を迎えに来る。


「今日誘うのよ?」

朱莉が私に耳打ちをする。

「が、頑張る。」


誘われる方がいいけど、
ここまで来たらそんなこと言ってる場合じゃない。


「バイバイ朱莉!あ、春くんも!」

「俺はオマケか!」

春くんの言葉にえへへ〜と笑いながら峻くんの元へ行く。


「お待たせっ」


今思えば、こうして峻くんの隣に戻れたことすら私にとっては奇跡に近いことくらいなのに
誘ってほしいなんてワガママ言ってちゃダメだよね。


ちゃんと私からも行動しないと!!




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