私も彼に愛されたい!





されてもおかしくないこの状況。


黙ったままの峻くん。


「峻くん。私…振られちゃう…のかな?」

涙が出ないように笑って見せる。

「…はっ?」

「分かってる!あの時勝手に離れたのは私だし、峻くんが冷めちゃったとしても、私が文句言う資格はないって分かってる。でも…だけど…」

「え。ちょっと待て。ひかる!」

私の言葉を慌てて止める峻くん。


「驚かせたくて言ってなかった俺が悪いけど!
ひかるにこれを買ってあげたくてバイトしてたんだ。」

そう言って私の目の前に出されたのは、
ハート形のキラキラ輝いたネックレスだった。






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