私も彼に愛されたい!


私が昨日、
泣きまくって考えたこと。

峻くんに付きまとうのやめようかなって。

本当に、私の勘違いで付き合ってるとか思ってるんだとしたら迷惑すぎるし…

私と一緒の時、あんな態度ってことは…
そういうこと。


『峻がアンタのこと、好きなわけないでしょ』

前に言われたことは、本当だったんだきっと。


「はぁ…ヘコむ〜」

今日は早く家出よう。



「いってきまーす」

なんだ私、頑張れば早く出れるんじゃん。

目、あっためたけど全然治らなかったし…
恥ずかしいから下向いて歩こ。



朱莉は春くんと仲良く登校してるんだろうなぁ。

羨ましい。
私も峻くんと…

「って、峻くんのことは考えないっ」
「…俺が何?」

すぐ後ろから聞こえた声。

「え?」

振り返るとそこには、
峻くんがいた。

え…なんで峻くんがいるの?

あっ。
目見られるっ。
恥ずかしい。

私はそう思って下を向いた。

ど、どうしたらいいんだろうこの状況。
いや、でも私に話しかけたなんて分からないし…

一緒に行く約束してるわけでもないし…

歩けばいいのか…?

そう思って歩き出そうとすると、

「無視?」

「え、わ、私…ですか?」

「お前しかいないだろ」

そうだけど、
峻くんが私に話しかけるなんて滅多にないことで…

夢なのかな。
私夢から覚めてないのかな?





< 17 / 143 >

この作品をシェア

pagetop