私も彼に愛されたい!


「遅い」
「え?」

お、遅い?
何が遅いんだろう。

「歩くの遅いって言ってんの」
「わ、私?」

「だからお前しかいないだろ」

峻くん、私馬鹿だから勘違いしちゃうよ?
一緒に歩いていいのかなって。

いつもは隣歩くけど、
流石にそれはダメだと思って斜め後ろを歩いた。


これで話しかけたら、黙ってって言われちゃうから静かにする。


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