私も彼に愛されたい!


色々考えてるうちに遊園地に着いてしまった。

「まずどこからいく?」
「ジェットコースターじゃね?」

朱莉と春くんは盛り上がってるけど…
峻くんはずっと真顔だし、
何より私、ジェットコースター苦手…

「ひかるは?」

「う、うん、大丈夫!」

でも、2人に悪いし合わせないとだよね。

「ねぇねぇ、あそこにいる人カッコよくない?」

近くでそんな声がした。
可愛らしい女の人たちは明らかに峻くんを見ていた。

「え、でも隣にいる人彼女かなー」

ドキッ。
私のことだよね…?

「どうだろうねー、でも違うんじゃない?
ラブラブそうじゃないし、知り合いって感じー」

「あはっ、たしかにー」

そう言って通り過ぎてった。


そうだよね。
彼女になんて見えるわけないよね。

釣り合ってないもん。私。

知り合いか…
そういう風にみられてるんだ。
そう思うと何だか急に恥ずかしくなってきた。

「ひかる?行くよ?」
「あ、うん」

切り替えなくちゃ。



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