私も彼に愛されたい!
手繋いでいいかな…
でも嫌がるかな…
やっぱりそれは、浮かれすぎかな…
「ん。」
そう言って峻くんは私に手を差し出した。
「いいの?」
「当たり前だろ」
良かった…
私はぎゅっと峻くんの手を握った。
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「あんら〜、ラブラブだこと!」
「あっ、朱莉!」
靴箱に着くと朱莉と春くんがいた。
「ついこの間まで、一緒にすら来てなかったのにね〜」
「春、黙れ」
「わ、怖い怖い」
そう言いながらも仲のいい2人。
「ふふっ」
そんな姿を見るのは初めてで嬉しかった。
「本当に良かったよね、ひかる。」
「朱莉のおかげだよ〜」
途中まで4人で教室へ向かう。
「あ、ひかる!!」
二組の前を通った時、聞き覚えのある声が聞こえた。
「く、九条くん…」
峻くんがいる前で…っ。
空気読んでよー!!!
「映画のチケット二枚あるんだけどさ、
一緒に…「悪いけど他当たってくんない?ひかるは俺のだから」
九条くんの言葉を遮り、
私の前に立つ峻くん。
しゅ、峻くん、そんなこと言う人だったの!?
「うわ、見せつけてくれるね〜」
「ほんとよ。」
朱莉たちが後ろでなんか言ってたけど…
九条くんと峻くんはバチバチしていた。