私も彼に愛されたい!
「朱莉…私、峻くんと話してくる!」
「…うん、行っておいで」
朱莉は優しく見送ってくれた。
峻くん、教室にいるかな…
チラッと教室を除くと、峻くんの隣には泣いてる亜美さんがいた。
あ…
慰めてるのかな…
今は行かない方がいいよね…
どうしよう。
ウジウジしてると、峻くんが私に気づいた。
「ひかるっ!!!」
「えっ…」
逃げる隙なんてなく、
峻くんが私を力強く抱きしめる。
「しゅ、峻くん!みんなが見てるよっ」
「そんなの気にしてられない。ひかるに会いたかった」
遠目に亜美さんを見ると、
俯いて悔しそうにしていた。
「わ、私も峻くんに会いたかった…」
「ひかる…」
ゆっくりと私を離し見つめ合う。
「峻くん、昨日はごめんなさい。私酷いこと言った。八つ当たりだよね。本当にごめんなさい。」
「謝るなよ。謝るのは俺の方だから。俺が亜美の事拒まなかったから…それに、俺はひかるしか見えてないんだ。…好きすぎるんだ。だから、他の女となんて比べるな。俺はひかるだけなんだ」
峻くんが切なそうにそう言う。
「峻くん、ごめんなさい…っ」
次は私から峻くんに抱きつく。
「ひかるが離れていくんじゃないかって不安だった」
「うん…」
これでもかってくらいキツく抱き合う。
「好きだよ…ひかる」
「私も、峻くんが大好きっ…」
俺も彼女ほしーーっ!!
羨ましいぜー!
そう周りに言われて我に返り急いで離れる私たちだった。