私も彼に愛されたい!
何時間か経った頃、
いい匂いがしたのか、峻くんが部屋から出て来た。
「…ひかる?」
「あ、具合どう?」
「ん…さっきよりは楽だよ」
峻くんはキッチンに来て私の隣に立つ。
「食べれそう?」
「作ってくれたの?」
「うん、無理そうだったら置いとくけど…」
私がそういう前に峻くんはもうスプーンを持っていた。
「ふふっ、どうぞ」
器によそって峻くんに渡す。
「今日は食べさせてくれないの?」
それって…わたあめの時のこと言ってる?!
私は恥ずかしくなりながらも、
フーフーして峻くんの口まで運んだ。
「ん。うまい」
「ほんと?良かった!」
それから峻くんはお粥を全部食べてしまった。
びょ、病人とは思えない…